防水工事を行うメリット、デメリット

防水工事を施した屋上

長年住むことになる家は家族にとっては単なる生活のための建物だけではなく、安らぎや憩いの場でもあります。
しかし長く住んでいると、どうしても経年劣化を免れることはできません。
特に雨漏り等の水漏れなどはとても嫌なものです。
そのために10年や20年スパンで、防水工事を施す必要が出てくることがあります。

防水工事は、家屋などの建物にとって、住み心地の維持のみならず、耐久性にも関わって来るとても重要なことの1つになってきます。
日本の気候環境は、雨が多い環境なのでそのことを意識しておく必要があります。
ただ防水工事を行うにもいくつかの工法があるので、それぞれの特性を理解して選択するかも考えなければなりません。


●どのような工法があるのか?

防水工事の種類としては、大きく3つの方法があります。
FRP防水、シート防水、ウレタン防水です。
各防水工事の工法にも、メリットとデメリットがあるので、どのような特性があるのかを知ることで、自分の住まいに合わせた選択ができるようになるでしょう。


●FRP防水

防水工事の中で、この10年くらいの間に注目されているのが、FRP工法です。
「FRP防水」のFRPは、ガラス繊維の強化プラスチックを指しています。
この材質は、現場で硬化しているプラスチック系の樹脂と組み合わせている塗膜防水となります。
ガラス性の繊維が使われるので、とても高い耐久性を持っています。
しかも、軽い材質のおかげで家屋にも大きな負担がかかりません。
強靭な耐久性と軽量な材質と相反するような特性を合わせ持った防水層で施工することができるのです。
また、最近の家屋の屋根は、デザイン重視のものがありますが、継ぎ目のない層を作ることができるので、フレキシブルな工事が実現できることも特徴的です。
自宅の形に合わせた見映えも良い防水工事とも言えるでしょう。
しかし、このFRP防水にも、デメリットがかります。
材質がプラスチックのために、紫外線に弱いという点が、デメリットと言えます。
太陽光線に含まれる紫外線により、劣化してしまい、ヒビが入ってしまうケースもあります。
このような被害に遇わないためには、定期的にトップコートの塗り替えが必要となってしまいます。
また、FRPの特性として、伸縮しにくい性質を持っているために、地震などの揺れや振動によって、ヒビが入ることも少なからずあり得るのです。


●シート防水

防水工事の選択肢として、シート防水もあります。
この防水工事は、比較的に短期間で、しかも低コストで施工することができる工事なので、選択肢の中では有効できるな工法として捉えることができます。
昔の防水工事と言えば、ゴムシートの防水施工が大半だったのですが、新年は塩ビ材質のシートにシフトしてきています。
塩ビとは、ポリ塩化ビニルの略称ですが、一般的なプラスチック合成樹脂の1つで、塩化ビニルを重合したものです。
この材質のシートは、紫外線や熱などに対しての耐性が強いことが特徴的です。
改修工事をするにしても、古い防水材の上からそのままの状態で、被せて施工することが可能なので、期間的にもコスト的にもメリットとあり、早く安く工事することができるわけです。
また、屋根のシート防水には遮熱型シートを採用することもできるので、防水と遮熱の特性も兼ね備えることができます。
その一方で、シート状の素材のために、複雑な形をした屋根の施工には向かないということがデメリットとなります。
その他、シート間をしっかりと接合する必要もあることから、施工が難しいという特性のある工法でもあります。
このことから施工できる業者が限られていることも短所として挙げられます。
中途半端な施工だと、漏水や張り替えの必要も出てくるので、施工管理がきちんとできる行者選びが重要なポイントとなってきます。


●ウレタン防水

この数年の中で、防水工事においては、ウレタン防水を選ぶ人が増えています、
ウレタン防水は、広い場面で使われているのが現状です。
この防水工事は、液状のウレタンを塗膜する工法なので、防水層を作り出しています。
そのことから、どのような複雑な場所であっても、自由に施工することができる上、短期間で安い費用で処理することができるというメリットもあるのです。
しかも、継ぎ目のない層を作ることができて、その上から重ねて塗っていくやり方でさらに高い弾力性を作ることができるお陰て、古い層を撤去することは舞踊です。
新しい層を追加的に施工するので、工事費を抑えることができるのです。
この工法では、致命的なデメリットはありません。
そのために、この数年の防水工事では、広く取り入られている工法と言えるでしょう。
ウレタン防水であえてデメリットを挙げるなら、手作業によるウレタン塗装ということかもしれません。
手作業で塗っていくために、完全に均一的に美しい面を作り上げることは、とても困難なのです。
また、経年劣化と亀裂に対する耐性も決して強くないこともあります。
しかし、簡単に重ね塗りができるために、このデメリットを払拭ないしは、相殺しているといった感じなのです。

このように防水工事にはそれぞれの工法で特性があり、業者によっては得意・不得意があります。またその土地の気候を把握し補修を行っていくことが非常に重要です。例えば山に沿いながらも海とも近い千葉県茂原市は塩害を懸念する必要があります。茂原市等にお住まいの方は茂原市の環境・立地を把握した防水業者に相談し、早めに補修を行っていきましょう。