防水工事の基礎知識

防水工事

家のメンテナンスを行うことはとても大事なことです。
家のあらゆる部分というのは、年数が経ってくると段々と劣化していきます。
家が劣化してくると、雨漏りの元になったり、家の外観が損なわれたりしていき、地震などでは家が壊れてしまうこともあります。
そのため、家のメンテナンスを何年か経過した後に行うことは大事なことになります。
家のメンテナンスにもいろいろありますが、今回は防水工事について紹介していきます。


・防水工事とは

防水工事とは、コンクリート建造物の雨や水にさらされる部分を防水処理することで建物内部に水が染み込むのを防ぐことができます。
どの一般的な鉄筋コンクリート建造物も初期硬化により少しクラックが存在します。
最初は全く問題がないのですが、年月と共にその微小なクラックは大きくなっていき、水漏れなどの症状を引き起こしてしまいます。
そのため、そのような水漏れを防ぐために防水工事を行うことが大事になってきます。
漏水は建物内部に損害をもたらす原因となりますし、建物の耐久性を著しく低めてしまいます。
建物だけではなくて、住宅の屋根や外壁、ベランダなどの場所も雨や水の浸入の可能性のある部分は防水工事をすることで建物の寿命を長くさせることができます。
防水工事は水による建物の損害を防ぐための工事となります。


・防水工事の基礎知識について

防水工事のライフサイクルとしては、防水材は標準的な耐久性能が10年から15年が最も多いとされています。
そのため、防水工事をする際は10年から15年に1度してもらうのが良い方法と言えます。
アスファルト防水工事ならば、20年ほど耐久性があるため、始めにこの防水工事をしてもらったならば、20年間は防水工事をしなくても大丈夫ということになります。
ただ、改修の時期の判断としては亀裂やが発生してくるようであれば、早急なメンテナンスが必要になってきます。
防水層の変色や亀裂に注意を向けることが大事になります。
防水方法はいくつかあり、シート防水工事、ウレタン防水工事、FRP防水工事、アスファルト防水工事があります。
建物の形状や構造形状、屋上防水の種類や収まり使用用途によって適切な防水工事を判断する必要があるので、業者と相談することが大事になります。
防水層の撤去をする必要があるのか判断する必要もあります。
既設防水層の上からできる絶縁工法が最近は主流になっており、これは非撤去で行うことができます。
撤去時には雨漏りの可能性を抑えることができるので、長期にわたって防水層を維持することができます。
ただ、これも確認が必要なので、業者側が判断します。

 

・防水工事の密着工法と絶縁工法とは

防水工事には密着工法と絶縁工法があります。
密着工法は防水層を下地に完全に密着させる工法になります。
メリットはとしては、コストパフォーマンスが高くなっており、工期が比較的早くなっています。
また、工法によっては歩行も可能で、重歩行も可能になっています。
デメリットとしては、防水層が下地に密着しているので、下地に含まれている水分の影響を受けることになります。
防水層にヒビ割れが発生して膨れが発生する場合もあります。
また、絶縁工法では防水層を下地に密着させずに浮かす工法になります。
メリットとしては、地下層が下地の影響を受けないため、下地にひび割れが発生しても問題ありません。
多少濡れていても施工可能な工法となっています。
また、長期に渡って防水層が長持ちします。
ランニングコストの低減も行うことができるので、次回の防水工事のコストも低減することができます。
デメリットとしては、軽歩行は可能であっても重歩行はできなくなっています。


・業者の見極めとは

防水工事を行う際には、防水工事をしてもらう業者の見極めが大事になってきます。
業者によっては優良な業者もいれば、悪質な業者も存在するからです。
業者の見極め方としては、追加料金を請求して料金を高くしてくるところがあります。
契約する前に見積もりをしっかり確認して打ち合わせを重点的に行うようにして、追加料金の発生を防ぐようにしてください。
曖昧にしてくる業者は信用ができません。
また、支払い条件を明確にしているかの確認も必要になります。
工事を始めると着工金を請求してくる悪徳業者もいます。
使用する材料や施工内容の確認も行うことが大事になります。
極端に値引きをしてくる業者は、元々の金額が高く設定されている可能性があります。
ずさんな工事をしてくる業者もいます。
キャンペーン中だと言って契約を急かしてくる業者も注意が必要です。
値引きをしているので、お得感があるように言ってくることがありますが、口実だけで終わってしまうことがあるので、その点も注意が必要です。


・まとめ

防水工事は雨漏りなどによる損害を防ぐために大事な工事と言えます。
工事の種類はいくつかありますが、自分に適した方法でメンテナンスを行うことをおすすめします。